2013年1月27日日曜日

Creative Thinker を育てる教育プログラム

今日会社内であった、MIT Media LabのResnick教授の講演会。
MIT Media Labで開発された「Scratch」というプログラミングソフトの紹介が主な内容だった。

その時のものではないけど、Resnick教授の講演はこちらの動画でも見ることができる。

Resnick教授の属している、Lifelong Kindergartenグループの名前の由来がとても素敵。 Kindergartenでの学び方(仲間と協調しながら、予期できない事態に対処する)はcreative thinkerを育てることそのものであり、どの年齢にも当てはまるというコンセプトとのこと。

「Scratch」とは、子ども向けに簡単にプログラミングができる教育ソフトで、REGOブロックのコンセプトが元になっているとのこと。Creative Thinkerを育てることを目的に作られたソフトで、ソフトそのものと、利用者、「Scratch」指導者が作品やツールを共有できるコミュニティなどが提供されている。

おもちゃを「使う」だけではなく、「創る」ことがCreative Thinking を促すように、パソコンやインターネットを使うだけでなく、プログラミングをしてソフトを創ること、そしてその過程で仲間と協力したり、工夫したり、問題を可決したり、様々な教科の内容を使ってみることそのものがCreative Thinkerを育てる過程であり、「Scratch」が実現しようとしていること、とのこと。

 これからますます世界がデジタル化に進む中で、これまで、「読み」「書き」「ソロバン」だったものが、「読み」「書き」「プログラミング」に代わっていくかもしれない、と思う。「Scratch」ソフトが職業選択にダイレクトに結びついて、学校での導入も進んでいる国の事例が紹介されていた。これは教育的観点というよりも、市場の求めるヒューマン・キャピタルの需要と供給の関係から日本でも進んでいくこかもしれない。

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